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【投資初心者】投資信託とETFの違い5選 – わかりやすく比較

「投資信託」「ETF」これらの違いって分かっていますか?
昨今、投資初心者と言えば真っ先に「投資信託」が薦められます。
●「投資信託」についてきちんとわかっていますか?

また、「投資信託」と似た商品に「ETF」というものがあります。
●「ETF」については知っていますか??

これら2つは似た特徴を持ちつつも、資産運用する上で無視できない差もあります。
そしてこの2つの商品はどちらがいい!というものではなく、
自分の投資スタンスで向き不向きがあります。

末永く投資をしていくのであれば、両方を知っておいたほうがいいです。

この記事を読めば下記のような内容がわかります。

  • 投資信託/ETFとは何か
  • 投資信託とETFの違い
  • どんな人が投資信託(ETF)をすることに向いているか
ぽも
ぽも

ぽもも始めは「投資信託」ばっかりやっていればいいと思っていたけど、投資について勉強するうちに「ETF」も買ってみたいと思うようになってきたぽも。
みんなも特徴を理解しておくことをおすすめするぽも

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投資信託/EFFとは??

まずは投資信託とETFの概要について記載します。

投資信託とは?

投資家から集めたお金を運用の専門家が株や債券などの投資先に分配投資してくれるパッケージです。

各投資家は投資信託の購入代金を支払い、投資信託の運営会社(=ファンド)に資金を集めます。
ファンドは集めた資金を株式や債券などに分配投資し運用します。
運用の結果得られた配当や利子は投資家に還元されます。

また、株式と同様に投資信託の価格自体も変動します。
投資信託の中で投資している株や債券に発生した値上がり益に関しても
投資信託の価格の上昇という形で投資家に還元されます。


投資信託の購入代金には投資信託の運営会社への手数料も含まれており、運営会社はこの手数料を収入とします。

図1. 投資家は投資信託の運用会社に資金を預ける
図2. 運用会社は配当、利子、値上がり益などのリターンを投資家に還元する

例えば、本来個人で株式投資をするのであれば、
1つ1つの銘柄に対して、事業内容や決算内容の確認、将来性のリサーチなどを通して投資に対してリターンが見込めるかをきちんと確認する必要があります。

ただし、これには金融の知識や経験が必要で、初心者投資家が厳密におこなうのはハードルが高いことでもあります。

投資信託を購入することで、投資家自身がどの株や債券に投資するのか、それにどのくらい投資するのか、等を検討する必要がなくなり資産運用の手間を減らすことができます。

ちなみに、ファンドが集めた資金を何に投資するかは投資信託の商品ごとに異なります。

  • 債権に分散投資する投資信託
  • 株式に分散投資する投資信託
  • 全世界いろいろな国の株式に分散投資する投資信託
  • アメリカ株に分散投資する投資信託

のように商品ごとに特徴があります。
投資家はこの特徴を踏まえつつ自分が投資したい投資信託を選びます。

ETFとは?

ETFの正式名称は「Exchange Traded Fund」です。
Exchange Traded = 上場している
Fund = 投資信託

文字通り上場している投資信託の意味です。

投資家から集めた資金をファンドが一括運用するといった、大まかなやり方は投資信託と変わりがありません。

上場していることによって、個別の株式と同じように、成行、指値指定での購入、信用取引なども可能です。
また価格もリアルタイムで取引できるようになります。

リアルタイム取引については投資信託との差として後程詳しく説明します。

投資信託とETFの違い5選

ここからは投資信託とETFの違いについて説明します。

価格決定(約定)のタイミング

価格決定のタイミングが異なります。
これは主に投資信託/ETFを購入するときに大きく影響します。

種別価格決定のタイミング
投資信託1日1回(主に買い付けの翌日の値段)
ファンドがまとめて売買します。
買い付け時に基準価格は未定で、当日~翌日に運用会社が発表することでようやく基準価格
ETFリアルタイム
購入したタイミングで価格がわかる。

投資信託もETFもどちらも値動きがあります。
仮に、投資信託(ETF)の価格が暴落し安い価格になった!今すぐ買いたい!となったとしても

ETFはすぐにその値段で購入できる。
投資信託は後程発表される基準価格で購入する。(リアルタイムの値で購入できない)
となります。

価格の値動きに常に気を配っており、底値で購入したい場合はETFがおすすめとなります。

信託手数料

投資信託もETFも投資家が商品を保有し続けることに対する手数料(信託報酬)がかかります。
信託手数料は購入時に払って終わりというものではなく、保有している間継続的にかかります。

これは運営元が集めた資金を保有期間中運用し続けているためです。
投資信託とETFではこの信託報酬に差があります。

下記表にまとめました。例として同じ指数(S&P500)に連動する投資信託とETFそれぞれの商品の信託手数料を記載しました。

種別信託報酬
投資信託高い
例) SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 0.098%
ETF安い
例) バンガード S&P 500 ETF(VOO) 0.03%

もちろん信託報酬は商品ごとに異なります。
投資信託であっても、インターネットでの販売に絞るなど工夫をすることで手数料を下げている商品もあります。

保有期間中継続的に差し引かれるため、長期投資の場合はより一層重要になります。
ただし、投資信託も人気商品になると0.1%を割る商品も多く
そこまで気にするほどの差ではないのかもしれません。

ちなみに投資信託/ETFにかかる手数料は信託報酬だけではありません。
買い付け時や売却時にかかる手数料、円建て以外の商品購入の際は為替手数料などもありますが、各証券会社のキャンペーンで無料になることが多いことや、継続的にかかるものでもないことから記載を割愛いたします。

購入窓口

投資信託/ETFを購入する際、どこで購入できるかにも違いがあります。

種別購入できる場所
投資信託証券会社、銀行窓口、等いろいろな場所で買える
ETF証券会社のみ

投資信託のほうが多くの場所で購入しやすく、購入のハードルが高いといえます。
しかし、販売会社への手数料により、投資信託の信託報酬がETFよりも高くなっている理由の1つでもあるため一長一短かもしれません。

再投資

投資信託/ETFで投資家に還元される分配金の再投資方法にも差があります。

株式であれば配当金、債券であれば利回りなどが投資家に分配金として還元されます。
長期投資する際は、この分配金は再投資(同じ商品を買い増す資金として使う)することが一般的ですが
この再投資のやり方が異なります。

種別再投資のやりかた
投資信託自動で再投資される
※購入時に「再投資」型を選択した場合
ETF手動で再投資する
証券口座に払われた分配金を用いて、手動で同じ商品を新規買い付ける。
ただし、商品を変える金額が貯まるまでは買えない

投資家に資金が引き渡されるタイミングが異なることで課税のタイミングも変わります。

分配金は日本国内では約20%の税金がかかります。
投資信託の場合は自動で再投資なので、商品自体を売却したときにまとめて課税されます。

それに対しETFは分配金が証券口座に振り込まれるたびに課税されます。
ETFの場合は課税により再投資にまわせる金額が減ってしまうため、税金の面では投資信託のほうがお得と言えそうです。

買い付け(購入)単位

投資信託/ETFでは購入できる単位が異なります。

種別購入できる単位
投資信託口数買付、金額買付のどちらも可
100~1000円程度から購入できる
ETF口数買付のみ
※1口の金額は銘柄により異なる。
1万円~数万円程度が多い

NISAや積み立てNISAなどでは上限金額が決まっています。
例えば、残りが10万円でちょうど使い切りたいとなっても、ETFの場合はちょうど10万円となる銘柄がない限りは余りが出てしまいます。

また購入できる最小金額が1万円程度からとなるため、より少額で毎月積み立てたいときなど、
金額の調整が効きづらいです

この点で少額から購入したい、毎月の積立金額を柔軟に設定した場合は投資信託のほうが便利と言えます。

まとめ

最後に「投資信託が向いている人」「ETFが向いている人」をそれぞれ整理します。

投資信託が向いている人

  • 投資初心者
  • 価格の値動きを気にしないで購入する人
  • 積み立てNISAやIDECOなどで積み立て投資をする人
  • 長期投資をする人
  • 少額から購入したい人

ETFが向ている人

  • 投資中級、上級者
  • 価格の値動きを気にする人
  • 短期投資(分配金が欲しい人)をする人
  • まとまった投資資金がある人
  • 信託報酬を安く抑えたい人

投資信託は、投資を始めるときにまず最初に購入するのがおすすめです。

それに対してETFは投資に慣れてきたときのステップアップとして購入してみるのがおすすめです。

積み立て投資で投資信託を定期購入する場合は、価格の値動きを気にしなくて済む一方、
投資や経済、金融に関して勉強のモチベーションが上がりにくいという面もあります。

その点、ETFはある程度値動きを理解して購入する必要があるため、必然的に勉強をすることになります。
リアルタイム購入ができることや、購入オプションの多さも踏まえると勉強結果を生かすこともできます。

個人的には投資信託の積立購入であっても勉強はしておくべきと思っています。
投資信託をメインとする場合も、ETFに関しても多少触りながら、金融、経済ネタに対するアンテナを張っていくのが良いのではないかと思います。

どど
どど

とりあえず毎月インデックスファンドに積み立て投資するのがいいって聞いてたから、積み立て設定してからは何も気にしないで放置してたどん、、!

ぽも
ぽも

インデックス投資の積立は確かにもっとも無難な選択肢とされているけど、まったくリスクがないわけじゃないぽも。
どんな投資をするのが自分にとって都合がいいのかを継続的に考えるためにも、ETFについて知ってみるのも大切かと思うぽも

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